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METライブビューイング『イル・トロヴァトーレ』

銀座東劇で開催中のMETライブビューイングアンコール上映でイル・トロヴァトーレを観てきました。

METライブビューイング公式ホームページ
まだ前シーズンのプログラム表示ですが、そろそろ来シーズンのものに更新されるはず。

METライブについて軽くご紹介すると、ニューヨーク、メトロポリタンオペラ歌劇場(通称MET)の演目を映画館で観るものです。つまりは日本に居ながら最新の演出と今まさに旬なスターの舞台が、お手頃価格(1演目¥3,500)で楽しめるわけです。wowowで観ればいいって? いえいえ、映画館の服の繊維まで見える大スクリーン&大音響で観るオペラは格別なのですよ!

カメラアングルは映画さながらで映像としてもクオリティが高いです。 METは古典の精神を踏襲しながらエンターテイメントあり、どなたでも楽しめる舞台だと思います。オペラを観てみたいけどよく分からない、なんて初心者の方にもオススメです。どうも最近のドイツ系の劇場とかはオタク臭……ゲフッゴフッなんっでもございません!

で、去年から東劇だけで始まったっぽいこのアンコール上映では、過去の演目からチョイスした作品を¥3000で観れます。見逃した作品を観るチャンスです。もしや来年もやる気だったらアンコール上映まで待った方がオトクな気がしますが……。

アンコール上映について詳しい日程などは コチラ

イル・トロヴァトーレはまだ 9/26(水) 18:00〜 の上映があります。

「イル・トロヴァトーレ」(ヴェルディ作曲)
収録:2011年4月30日 メトロポリタン歌劇場
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
指揮:マルコ・アルミリアート
マンリーコ:マルセロ・アルヴァレス
レオノーラ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー
アズチェーナ:ドローラ・ザジック
フェランド:シュテファン・コツァーン
イネス:マリア・ジフチャク

ストーリー
ルーナ伯爵には弟が居たのだが、幼いうちにあるジプシー女によって殺されてしまった。死んだ父親から、きっと生きているから探し出せ、と遺言を受けたが未だに見つからない。ある日伯爵の恋的マンリーコは恋人レオノーラを争って負傷をする。死んだと噂されたマンリーコを迎えた母アズチェーナは、昔ルーナ伯爵の父に母が殺され、復讐の為にその子供を手にかけようとしたが、誤って自分の子供を殺してしまったという過去を告白をする。

ホロストフスキーのトロヴァトーレw

トロヴァトーレはCDで聴いてはいましたが舞台を観たのはお初です。付属の台本を読んでたいして面白くない話だなと思っていました。ただしこの舞台は面白いと評判で、ルーナ伯爵はホロストフスキーのレパートリーとして有名なので観に行きました。

いや、かなり面白かったです!
面白すぎて尊敬するヴェルディ大先生の影を忘れたほどでしたw
このキャラオペラは文章で吟味するもんじゃないです、動画で観るもんだw

マクヴィカーの演出はたぶん(忘れていなければ)初見でしたが、正統派で誰にでもおすすめできます。全体的に気取ったところが無くていい舞台でした。色々ツッコミ所が多すぎる話なんですけど、それをどこまでもマジメにやり通す、それがたまらなく面白い! これセーリア(悲劇)じゃないですよブッファ(喜劇)ですよw トロヴァトーレ初めて見ましたがこれが決定版でイイんじゃないでしょうか、 オススメ!!

長いので続きを読むをクリックしてください。


ヴェルディのオペラは基本的にキャラものなので演出&キャストがハマッているかでほぼ善し悪しが割れます。この舞台はサイコウですね!特にホロストフスキーのルーナ伯爵が強烈すぎて、最初に彼のトロヴァトーレを観てしまったらもう他の見れないんじゃないかというくらい熱い演技でした。

ルーナ伯爵はイイキャラですね、フラれてもフラれてもめげない不屈の精神がダイスキです!! トロヴァトーレはルーナ伯爵の役者がおもしいかおもしろくないかで90%決まると思いました。愛すべきキャラ。北のハインリヒ(タンホイザー)、南のルーナ伯爵。

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↑ 掴みはオッケーなルーナ伯爵撃沈1回目のシーン

ホロストフスキーは幕間のインタビューで、登場人物はみんなクレイジーで中でも彼は常軌を逸しているみたいなことを言っていたので、あれはルーナ伯爵のアホっぷりを理解した上での熱演だったんですね。当たり役どころではない、これは彼のための役です! この役をここまでクソマジメにできる人他に居ますか!?

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↑ まさかこのイケメン全開ショットが撃沈2回目の現場写真だったとは……

ルーナ伯爵のアリアは考えれば考えるほど面白くなってしまうので、これはディーマ(ホロストフスキー)の私へのラブソングなのね とルーナ伯爵を頭の中から追い出してホロストフスキー・オン・ステージということにして堪能しました。まさかあの曲がストーカーソングだったとは……

マンリーコ役のマルセロ・アルバレスは、ホロストフスキーとは正反対な『いわゆるラテン系』の熱くるしい演技。彼もまたおもしろくて好きなんです。これは南北ドリームマッチだなとかなり楽しみました。トロヴァトーレは熱くマジメにやればやるほど面白くなるんです!

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有名なマンリーコのアリアは、よく言われるハイCがどうのこうのはよく分かりませんが、清々しくていい歌いっぷりでした。

アズチェーナ役のザジックも非常に良かったです。

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最初から最後までその安定した存在感に安心して観ていられました。カッコ良かった! 幕間のインタビューでアホが無ければただの劇みたいなことを言っていましたがまさにその通り。やっぱりこのオペラって色モノなのね。なんせMETのホームページの説明は『奇怪なストーリーに思わず引き込まれてしまう傑作』ですからねw

レオノーラ役のラドヴァノフスキー は、ルーナ伯爵が撃沈している横で少女マンガみたいに目をキラキラさせる必殺技がかなり面白かったです。

015_08.jpg

それ以上にルーナ伯爵をダマした後の悪どいしたり顔がサイコウでした! たぶんこの方悪い女の役の方がハマッてるんじゃないかと思います。

あとシュテファン・コツァーンのフェランド。静止画がなかったので動画で。思い返せばこのオープニングが一番マトモでかっこよかった気が……ブッファなセーリアにようこそ。

↓ フェランドのアリア『卑しいジプシーの老婆が』

若手の方でしょうか。かなり良かったです。低音フェチとして今後の活躍を応援します。若いし。イケメンだし(ココ重要)。

あ、ヴェルディの音楽についてあまり語っていない……。いや素晴らしいんですよ。でもね、ルーナ伯爵に大ハマリしてしまったもんで。巨匠の姿を忘れさせるとはこれスゴイことですよ。劇として単独で成立しているということです。ヴェルディファンがそう言うのだから間違いない! そういう舞台はもしやこれが初めての出逢いかもしれません。何か新体験をしてリフレッシュしたい方、ぜひ9月においで遊ばせ。平日なんですけどね……。

さて、来シーズンの『仮面舞踏会』はなんとレナートがホロストフスキーでリッカルドがアルバレス。
↓ プロモ動画

ホロストフスキーのレナートなんて絶対当たり役! しかも妻役マッティラかうほほと思っていたら、降板してラドヴァノフスキーが代役で入ったそうです。またこの3人か! それって『イル・トロヴァトーレ2 -仮面舞踏会-』じゃないっすか。南北ドリームマッチ 2nd STAGEですか。レナートがルーナ伯爵にしか見えなくなってしまったらどうしよう……。どうせならジプシーはザジックでやってほしいですね。

おまけ

アンコール上映9月で、去年上映された作品の中でこれだけは観て欲しい! という熱烈プッシュの2作品のご紹介。

『サティアグラハ』(グラス作曲、マクダーモット&クローチ演出) 9/12(水),13(木) 18:45〜 / 14(金)14:30〜
↓ プロモ動画

フィリップ・グラスのガンジーをモチーフにした現代オペラです。現代オペラっていうとどうもRシュトラウスのパクりみたいなのをイメージしてしまうのですが、この作品はメロディアスで分かりやすく、そういった意味で先鋭的です。

言語はサンスクリット語で歌われていますが内容はセリフではありません。なので言葉が分からなくても楽しめるオペラ(!)なのです。マクダーモット&クローチの感性に訴えかける舞台が詩的で非常に美しいです。もっと観られるべき、聴かれるべきオペラだぁッ!! 公演日全部平日ってオカシイでしょ!

『椿姫』(ヴェルディ作曲、デッカー演出) 9/15,17,18,19,20,21 力入れてますね

初演?はザルツブルグで若手を起用していたみたいですが、こちらはシニアな椿姫。いやね、これがかなりイイんですよ! ヴィオレッタは若い人よりもベテランの方が崖っぷち感が増していいんじゃないかと思いました。とりあえずプロモ動画観てください! これだけで劇場に行きたくなるな〜る。

↓ プロモ動画

椿姫なんか見飽きたという方、これはいつものお涙頂戴なだけじゃありません! 突飛なだけの現代演出でもありません! 面白い椿姫と出逢いたいという方、ぜひご覧下さい。

ヴェルディの音楽とピアーヴェの台本の伏線を張り巡らし、見事に2人の精神を現代に吹き替えさせています。そしてただただデッセーの演技がスゴイ。スゴすぎる。椿姫を観てここまで心を揺さぶられた初めてです。あ、ゼッフィレッリは別格ですよ、古典の王様ですからね! こっちは現代の決定版!

今月はゼッフィレッリのボエームを観に行こうと思います。本当は現地ミラノのスカラ座で観たかったんだけどね……同時期に同じゲオルギュー主演のやつをやるとは日本の映画館で観ろというゼフィ先生のお告げだ。そうだそうに違いない。

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テーマ : Giuseppe Verdi
ジャンル : 音楽

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オペラの演出は。。。

フローレンスからボンジョルノ 個人的な意見なのですがオペラの演出は伝統的なのが好きです。
現代的なものだとがっかりします。コレは好みですが例えば娘にはミニスカートでの演奏は
やめた方が良いって教えてます。ぽち。

FLORENTIA55さま

そうですね、私も初見は古典派ですね。現代演出は当たり外れが多いので……まあおもしろければいいんですけどねi-236

最近ついにスカラ座まで今流行りのドイツ系の演出を始めてがっかりですね……スカラ座には伝統にどっしり腰を据えてもらいたいなぁ。まあ面白ければいいんですけどね!

ただし、、、ヴェルディ200周年の来シーズンの初日がワーグナーとはどういうこっちゃあ! イタリア人としてプライドないんか!! と叫びたい。

いいですね〜♪オペラ

メトのオペラが見られるなんて、知りませんでした。
ありがとうございますv-238

大画面で大音響、いいですね〜♪

個人的には「ホフマン物語」なんか好きなのですが
ちょっと調べてみようと思います。

ぽち☆

マンマ♪さま

ぜひ一度ご覧あそばせv-353
都内だと東劇が居心地良くで好きです。
新宿は人が多くて……i-201

ホフマン物語とはまた難解ですねっi-185
METではありませんが、このヴィラゾンのホフマンがすごい観たいのです……日本版のDVD出して欲しいです

http://www.youtube.com/watch?v=x3djr3cAsAI
かわいいけどサイケで怖い感じ、私がイメージするホフマンの世界なんですよぉっ!
こんなのホフマンじゃない!って思われたらすみませんi-202
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