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METライブビューイング『仮面舞踏会』

イタ検受験期間に観に行ったMETライブの話題。

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「仮面舞踏会」(ヴェルディ作曲)
収録:2012年12月8日 メトロポリタン歌劇場
演出:デイヴィッド・アルデン
指揮:ファビオ・ルイージ
グスタヴ3世(リッカルド):マルセロ・アルヴァレス
アンカーストレム(レナート):ディミトリ・ホヴォロストフスキー
アメーリア:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
ウルリカ:ステファニー・ブライズ
オスカル:キャスリーン・キム
ホーン伯爵:キース・ミラー
リッビング伯爵:デヴィッド・クロフォード

ストーリー
ボストン総督のリッカルドは右腕で友人であるレナートの妻アメリアに想いを寄せている。ある日リッカルドと部下達は世間を騒がしている女占い師ウルリカの元へ潜入する。変装をしたリッカルドはウルリカに自分の運命を占わせると「これから最初に握手をする者に殺される」と不吉な予言をされる。

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イル・トロヴァトーレと同じくアルヴァレス、ホロストフスキー、ラドヴァノフスキーによるヴェルディ。仮面舞踏会はMETの古典演出のパヴァロッティとヌッチが出ている映像を観たことがありますが、音楽は良いけど話がおもしろくないと思いました。今作は現代演出に一掃し、わざわざホームタウンのアメリカの舞台を初稿のスウェーデンに戻すほどの気合いの入れようから、いっそガラリと変えちゃった方が面白いのかもね(本心:うっは、マフィアディーマ萌え〜っ♪)と今シーズンで一番楽しみにしていました。ただし現代演出が地雷の予感がしたのでお一人さまで観覧。

レビューは続きを読むをクリックしてください。

先述の3人の他、注目していたのがキャスリーン・キムのオスカル。イイっすねー、ミケ美的オスカルは萌えキャラでなくてはならぬ。冒頭ですぐに登場。って、ヒゲ!?

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ヒゲカワイクナイ、ヒゲイヤ……と思いきや、アラ不思議、見ているうちに慣れました。ヒゲキムもカワユス。オスカルは謎めいたキャラにしたらしい。たしかにナゾです。

古いMETの仮面舞踏会の映像を観た時は、主役のバカップル、特に王がサイテー男でなにこれと思ったのですが、アルバレスのグスタフ王は嫌味が無く観ていて楽しかったです。憎めなさは彼の人柄でしょうね。ポジティブバカっぽい感じがカワイイ。当たり役ではないでしょうか! そして陽気な音楽に合わせたオペレッタ風の演出も大変良い味が出ていてとても楽しかったです。ブラヴィー!

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そして私のお気に入りが2場。ステファニー・ブライズのウルリカ。歌も演技も迫力があり非常に素晴らしい。アールデコ調のシック&ゴージャスな衣装で現れる登場シーン、そして爛々とした目力にシビレました。実在の人物ということを意識されて演じられていたそうです。たった1場しか登場しないのに圧倒的な存在感で大満足させていただきました。

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古典演出版の1幕は、1場の陽気な音楽や2場のファンタジーっぽさに違和感を持ちましたが、こちらの現代演出はヴェルディの音楽の明暗を的確捉えられていて、リアリティがありワクワクしました。こんなおもしろいのならお友達呼べばよかったわ、一人で楽しむなんてモッタイナイ! って、思いました。

しかし、2幕からは、まぁ〜……仮面舞踏会は仮面舞踏会でした。

古典演出の方でうんざりした王と妻の逢い引きのシーンはさらにパワーアップ。ウルリカに恋心を忘れたければ墓地に行って草採ってこいと言われた妻、来てはみたものも「恐ろしい」とか言いながら寝そべってゴロゴロダラダラ。オマエやる気ないだろッ! そしてその後を付けて来た王と『偶然』にも遭遇し、長〜い長〜い愛の2重唱の間ずぅ〜〜っっとイチャイチャベタベタ。これを映画館の大スクリーンで延々さらされるのは拷問でありました。

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古典演出の方は「人妻をたぶらかす悪い男」と王の方に悪の比重が寄っていましたが、こちらは妻がまた悪い女なんですわ! たかがオペラのキャラクターに対してこんなにもイライラするとは。この破壊力はハンパ無い。インタビューでラドヴァノフスキーが「三角関係は永遠のテーマよ」とナゾの発言をしていたので、この嫌な女っぷりは素で演じているようです。トロヴァトーレでこの方は悪女の役が似合いそうだと書きましたが、それ通り越してもはやイメージダウンになっています。

そして浮気がバレて夫に殺してやると言われると、ランジェリー姿で色仕掛け&息子をダシにして哀れを誘い命乞い。この命乞いにコロリとダマされたレナートは悪いのは王だと復讐を決意。影で悪妻のほくそ笑む姿が目に浮かびます。おかげさまで待ってましたのレナートのアリアが全く頭に入ってきませんでした。レナートに変わってこの悪妻をパーでひっぱたいてやりたいです。

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せっかくのお楽しみ、ヴェルディの中でも5本の指に入る美しいアリアなのに……残念!

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いっけめ〜んっ!

最終幕は鏡張りの大掛かりなセットでかなり気合いが入っていました。生で観たらスゴそうです。ウルリカの『3』という数字を強調した歌詞に掛けた、黒い天使を従えた暗殺グループの3人が登場するシーンなんて超クールでした。が、こちら観客席ではずっと別の舞踏会が継続中。

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そしてレナートがグスタフ王を殺害するのですが、なんとその凶器がピストルではなく包丁! えええええ〜っ!? 十年かけて立てた計画がドスで一突きってw

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マフィアディーマ萌え〜♪ とか超期待していたあのアウトレイジなプロモ画像↓は一体!?

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そしてアメリアは純血のままで、夫婦二人で異国へ逃げられるように手配をしたと死に際にいい人アピールをするグスタフ王。お前ら人気の無いところであれだけイチャついておきながら……もうそれって「どこまでが浮気?」っていう次元のハナシっすよね。観客は全てを観ていましたよ。

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それを聞いて少女マンガポーズで打ちひしがれるレナート。レナート! オマエはダマされてるんだよぉおおおお!!!!!! どこまでイイ奴なんだ!? あぁもうレナートが哀れすぎる。

外国に逃げた後も罪の意識に苛まれ続け、それをダシに悪妻に好き放題される「その後」の画まで浮かんでくるわ。そこまで想像させるのだからこの演出はスゴイのかもしれない……。

結論:古典だろうが現代だろうが、ヌッチだろうがホロストフスキーだろうが、『仮面舞踏会』はバカップルにイライラしてレナートを哀れむオペラでした。悪妻にイライラしすぎて映画館出た後も寝るまで不快な気分が続きました。友達呼ばなくて正解でしたがある意味傑作でありました。ラドヴァノフスキーすげぇ。

トレーラー:

そういえばラドヴァノフスキーはマッティラの代役だったんでしたね。当初はホロストフスキー&マッティラのアダルトな仮面舞踏会を楽しみにしていたのですが、結果が強烈すぎて完全に忘れていました。やっぱラドヴァノフスキーすげぇ。

来シーズンのMETライブは再演が多いのでちょっと残念。現時点ではシェンクのルサルカが気になっています。ヴェルディで財布がヴェルデになってしまいましたので余裕があったら行きたいな。オペラは楽しいっ! 止められないっ!

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テーマ : Giuseppe Verdi
ジャンル : 音楽

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笑わせていただきました!

まず、イラストで爆笑!!
そう、ソンドラねえさん、やたらゴロゴロと転がる!まるでト○のよう・・・・。

ヒゲのキムちゃん、かわいかったでしょー♪
あの演出でオスカルができるの、キムちゃん以外にいないのでは?
ほかの人がヒゲつけたら・・・気持ち悪くなりそう・・・。
レナートに抱っこもされちゃうし♡

アメリアにここまで怒りをぶちまけている感想・・・おかしすぎます!!(笑)
ま、演出のせいなんでしょうが、あのランジェリー姿の色仕掛けで許しを請われてもねー。
いつもは涙を誘う「息子に一目・・・」という言葉も、「息子をダシに使うんじゃねえ!」と反感をかってしまう始末。

私もあの写真でマフィアなDimaを期待していたので、最後の出刃包丁による暗殺シーンは目が点でした^^;
Dimaにピストルが似合うのは、オネーギンで実証済みなのにねー。

私はドミンゴ&ヌッチの映像が初めての「仮面舞踏会」で、それ以来大好きなオペラの一つ。

だから、復習に燃えるレナートを是非Dimaで観たかったんですよぉ♪
よって、日本の映画館で観られるにも関わらず、NYまで飛んでしまいました^^;

娑羅さま

娑羅さん、いらっしゃいませ
コメント嬉しいですe-420

ト◯って…w ソンドラ姉さんどうも上手く描けないのですが、
次回は仕上がりそうな気がします

ヒゲキムちゃんカワイイですね〜
そう言われてみれば他の人は考えられませんねっ

みんな黙っているけどきっと同じ想いのハズ……w
前回この3人組のトロヴァトーレでルーナ伯爵スゴイと思いましたが、アメリアも負けてはいませんね。
トロヴァトーレも仮面舞踏会も内容がつまらないという概念が覆されましたw

オネーギン、アンコール上映に期待していたのですが、来シーズンのMETライブで再演放映されるんですよね〜。あぁ……もうやってくれないのかしら。

ヌッチのレナートのアリアは美しいですよね♪ 哀愁味がなんとも。
それで私も同じく超期待してしまったクチですe-330
(結果ソンドラ姉さんに見せ場をとられてしまった)
NYまで飛ぶなんてスゴイですね! 羨ましいです〜e-266

また遊びにいらしてくださいe-420
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