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東京二期会オペラ劇場『ドン・カルロ』

ドン・カルロ。私がヴェルディ作品の中で一番好きなオペラであり、オタクになった要因であります。しかし生の舞台を観たことがありませんでした。やっぱりヴェルディにはこだわりたいんです。中でもカルロは。

ドン・カルロ(ス)はオペラ座でフランス語5幕が初演されましが、その上演時間の長さから失敗したそうです。その後努力家のヴェルディが何度も改訂を重ねたため、フランス語、イタリア語、4幕、5幕版などいくつも版があります。そういった経緯からも、数多あるオペラの中でとりわけドン・カルロは演出が命です。公演の数だけ別の物語があるといってもいいかもしれません。

日本の公演はコスト面で4幕版が多いようですが、今回の公演は5幕版で二期会と東京交響楽団の演奏にデイヴィット・マクヴィガーの演出。これは行きたい。ということで観に行きました。

海外の有名な演出家との二期会のオペラを見るのはこれで二度目です。有名な歌劇場の来日公演に比べてチケットが取り易く、演奏も演出もちゃんとしているのにコスパも良くて嬉しい。オペラの敷居の高さに懸念されている方、おすすめです。

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「ドン・カルロ」(ヴェルディ作曲)
ドイツ・フランクフルト歌劇場との提携公演
公演:2013年2月23日 東京文化会館 大ホール
指揮:ガブリエーレ・フェッロ
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
フィリッポ二世:ジョン ハオ
ドン・カルロ:山本耕平
ロドリーゴ:上江隼人
宗教裁判長:加藤宏隆
エリザベッタ:横山恵子
エボリ公女:清水華澄
テバルド:青木エマ
修道士:倉本晋児
レルマ伯爵:木下紀章
天よりの声:全詠玉
6人の代議士:岩田健志、勝村大城、佐藤 望、野村光洋、門間信樹、湯澤直幹
東京都交響楽団、二期会合唱団

ストーリー
スペインの王子ドン・カルロは婚約者のフランス王女エリザベッタとフォンテーヌ・ブローの森で出逢い恋に落ちる。しかしスペインとフランスの和平協定のため、エリザベッタは王子のカルロではなくスペイン王フィリッポ2世に嫁ぐことになる。悲嘆に暮れているカルロの元へ忠臣ロドリーゴがフランドル遠征から戻り、スペインに弾圧をされているフランドルを救ってほしいとカルロに嘆願する。フィリッポ2世は王である自分へ唯一人歯に衣着せぬ発言をするロドリーゴを気に入り腹心に据えるが、ロドリーゴへ宗教裁判長に注意をしろと念を押す。

↓ レビューは続きを読むをクリックしてください。

はい、恒例のビンボーオペラファンによる格安席争奪戦。

チケットセンターでまず土曜日をクリックをしてみると、D席の¥6,000は売り切れていました。C席とD席は1列違うだけで2000¥も違うのか、むむ。しかし秒速で決まる闘いですからC席をゲット。

一通り手続きを終えたらコンビニ払いでクレジットでの入金はありませんでした。 セブンイレブンでの引き換え書を印刷してよく読むと、期限内に支払いをしなければ無効になりますとのこと。んん?

なんとなく日曜日をクリックしてみるとまだD席が残っていました。……もしかして、、、こっちも予約してセブンイレブンで支払っちゃえばいいんじゃないの? とセコイ考え、いや節約アイデアが浮かぶ。

ぐぐってみると、二期会の支払いは入金しなければキャンセル扱いになるとのこと。それでいいの!? でもらっきー。ということで、悠々と一番安い席をゲットしたのでありました。二期会サイコー。

当日。

まず上演時間を確認すると、休憩1回でなんと3幕連続上演120分。これはトイレに行っておかないと大変。そして毎度ビンボーオペラファンは階段をえんやこらと最上階まで登っていきます。

フロアへ向かうと自分の席らしき場所が分かりませんでした。廊下の座席表で場所を確認して再び行くと、座席と壁がくっついていて座席番号が見えませんでした。大人しく係員に聞くと座席表出場所を指示されました。案内してくれないのか。ビンボー席だからか。

もう一度席へ向かってアタリを付けた座席辺りに座っている人にチケット番号を見せてもらいました。え、あれ? なんか番号被ってるんですけど……。まさかのダブルブッキング。あの予約方法じゃ無きにしもあらずと思いつつまた係員を呼ぶ。

そして廊下で待機を指示され、しばらく待つと代わりの席に案内されました。チケット価格ビンボー席の3倍、いつも金持ち席と呼んでいる舞台正面の平土間でした。ラッキー!!!! なんか、先に座って居た方、すみません。そして早く来てくれていてありがとう。うは。

生の演奏はやっぱり最高です。音の発見がたくさんあってCDでは味わえない時間を楽しみました。そして日本人キャストということもありイタリア語がけっこう聴き取れたので、物語の解釈もより深くなれました。こういうの、いいですね。日本人のための日本人による外国語というジャンルで展開してみるのはいかがでしょう。

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休憩が1回しかないこともありスペクタクルでは無くシンプルな舞台でした。ドン・カルロというオペラ自体ドラマ性が強いので、演劇面を重視されていて良い演出でした。人の配置や衣装によって絵画を見るように、記号から物語を読み解く面白さがありました。

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マクヴィガーの演出はエゴが無く、作曲家への敬意と音楽への探究心を感じます。過度な演出をせず、現代的なエッセンスを取り入れながらあくまでも正統派。その上で「そう来るかぁ〜っ!」というオリジナリティが面白い。

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まっちーへの愛が止まらない勢いで深夜のエキシビジョンをライブで見たため、ほとんど寝ていませんでしたが眠くならず楽しんでいました。しかし隣の席の方は5分で爆睡し、休憩が終わると回りの見晴らしが良くなっていました。みんなオリンピック疲れでしょうかね。それはそれで見易いのでまたラッキー。

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ラストの締め方はダイスキです! 最後いきなりカルトな終わり方をするこのオペラ、普通に見たらなんじゃそりゃなのですが、ここに演出家の力量が試されます。マクヴィガーの演出はカルロが死ぬパターンで、伏線を使い血縁による因果の悲劇の物語として見事に完結されていました。ブラヴォー!

カルロの山本耕平さんは、声があまり高すぎない陰鬱な感じが役に合っていてよかったです。ルックスも悲劇のダメ王子っぽくて素敵です(褒めてます)。

今回の萌えキャラ探し、フィリッポ2世のジョン・ハオさんがカッコよかったです。プロフィールを見ると「BSフジ『レシピ・アン』にMCとして出演中」だそう。

気になったのでぐぐってみました。

えっ!?(二度見)

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* 同一人物です。

えぇっ!?(三度見)

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* 同一人物です。

こ、これは……(直感)

ワタシがハマるタイプの殿方の予感(爆)

たぶん今週のレシピ・アン見ると思います。

前回の二期会の公演の隣に座って居たマダムが「二期会のなんとかさんがどうの」とおっしゃっていて、わあなんかすごい。と思ったのですが、私もその『わあなんかすごい』領域に足を踏み入れてしまったかもしれません。

ここでカラヤン先生に謝罪を……アバド追悼スペシャルで親アバド派の嫉妬心から悪態ついてどうもすみませんでした。お詫びにカラヤン先生の名盤を紹介。

「ドン・カルロ(全4幕イタリア語)」(ヴェルディ作曲)
録音:1979年
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ドン・カルロ:ホセ・カレーラス
エリザベッタ:ミレッラ・フレーニ
エボリ公女:アグネス・バルツァ
フィリッポ二世:ニコライ・ギャウロフ
ロドリーゴ:ピエロ・カプッチッリ
宗教裁判長:ルッジェーロ・ライモンディ
修道士:ホセ・ヴァン・ダム
テバルド:エディタ・グルヴェローヴァ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

さすがカラヤン先生の録音です。20世紀後半を代表する大歌手が勢揃い。これだけで歴史的な録音でしょう。特にギャウロフとライモンディのバス2重唱は悶絶です。

↓ これ

演奏はドイツ(楽劇)的という感じで効果音のように音楽を扱っている印象を受けます。一音一音のおもしろさを味わえる個性的な一品。特に2幕(3幕)の合唱は恐ろしいです。

ただヴェルディにしてはスピード感が……オーケストラと合唱は迫力がありますが歌が眠、あっなんでもないです。 逆にエボリ公女のアリアは力強くて素晴らしいです。バルツァのエボリ公女は妖艶で気品がありベスト・オブ・エボリです。バルツァとカラヤンのカルメンのハバネラも最高なんで聴いて下さい。わっしょい。

ドン・カルロは100公演あれば100物語あるオペラです。もし、ドン・カルロがつまらないという印象をお持ちの方、ぜひ良い演出に出逢えるまでカルロを諦めないで欲しいです。お気に入りの演出と出逢えた時の感動はひとしおです。私のお気に入りを語り出すと愛が止まらなくなってしまうのでまた今度。

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テーマ : Giuseppe Verdi
ジャンル : 音楽

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No title

フローレンスからボンジョルノ オペラお好きですか?感動は良いですねぇ。p

Verdi

私もヴェルディ、好き好きv-238

昨年はお祝い年だったので、ヴェルディのレクチャーを数回受けました。

ミケちゃんが見た二期会のオペラは、演出がクールでモダンな感じですね♪
そのうえ、ダブルブッキングでラッキーな一日でしたね。

ぽち☆

FLORENTIA55さま

Ma certo!
スカラ座のお次は聖地その2アレーナ・ディ・ヴェローナへ行きたいです。

マンマ♪さま

去年はヴェルディファンにとって忙し嬉しい年でしたね。
ヴェルディのレクチャーいいですね、METライブのドナルド・キーンさんの行きたかったです。

マクヴィガーの演出は現代的ですが正統派でおすすめです。
あんな良い席こらからも見れないかもしれません。色々感謝です。
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