スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂

HISのGROMのクーポン券を使って日本と同じストラッチャテッラの味を確かめた後、サンタ・クローチェ聖堂へやってきました。が……閉まってる!?

1338_01.jpg

柵に囲まれた正門は閉ざされていて、階段に人が座って教会に背を向けています。またかぁ! と思いましたが、扉の前の柵に何か貼ってあるのに気付きました。もしかするとこの人達はまた何をするでもなく座っているだけなのかもしれない……とさすがに経験から学び、近づいて確認してみました。

『←ingresso(入り口)』と書いてありました。ほらーやっぱり! 正面向かって左手へ壁に沿って回るとチケット売り場があり入場できました。丁寧に入り口の表示をしてくれていた施設は後にも先にもここだけでした。イタリアの施設は一見入り口のような場所が閉まっていることが多いのでよく確認しましょう。

入場。私の大好きなミケちゃんはドコ!? とミケランジェロの墓へ猪突猛進。

1338_03.jpg

ミケランジェロ教の法皇ヴァザーリ様によるプロデュース作。目立つのですぐ分かります。マッチョなミケランジェロのシュミではなさそうな、ファンシーなピンクの天蓋の下中心にご本人様のブサイクな彫像。このなんとも言えない感じ……じわじわヴァザーリの魅力が分かってきました。

1338_02.jpg

ここで私は十字にひれ伏して大地に接吻してもいいくらいですが、そんなことを実行したら『KICHIGAI』というタグでYouTubeに投稿されてしまうので遠慮しておきました。

聖堂中に歴史的な著名人の墓がたくさんあり、床にもビッグな人の名前がさりげなくあったりしておぉと思いました。床に墓を据えるのは多くの人に踏んでもらうだけ天国へ行けるらしいからだそうです。ドMのミケちゃんのシュミはこっちのような気が。多すぎてどこにだれが居るのか分からないので、お目当ての人が居れば調べてきた方がいいです。イタリア史オタクはここで1日潰せるかと思います。

↑ さらっと書いたミケランジェロのドM疑惑

・仕事が辛いと愚痴りながら死ぬまで現役
クレメンス7世に健康に悪いから休めと言われても聞かない。

・金を持っているのに愚痴りながら荒行的な貧乏生活
父親に健康に悪いからやめろと言われても聞かない。

・近況報告は基本的に自虐ネタ
ぼっちアピールしていながら実は友達が多かったり。

・作品にもちょいちょい自虐ネタ
『勝利』でイケメンに足蹴にされている雑巾みたいなオヤジ、『最後の審判』の剥がされた生皮、『聖パオロの改心』で目を潰される聖パオロなどオール自画像。

・ハードルの高い仕事ほど完成度が高い
幾人もの作家が放棄し雨ざらしになっていた大理石で人類の至宝ダヴィデ様を完成。ましてやシスティーナ礼拝堂の天井画は一人の人間(しかもフレスコ業務未経験)が4年でできるものとは思えない。

以上の観点からミケランジェロが世界遺産を世に残したのはドMだったから達成できたのではないかと考察します。

ATTENZIONE!: このブログに書かれていることは全てミケ美の思い込みによる妄想の産物であり学術的検証は一切ございません。レポートのご参考にされるのは個人の自由ですが単位を落としても責任は負いかねます。

話が超脱線しましたが聖堂内部の鑑賞へ。ひとつひとつの礼拝堂の壁には見事な美術作品やステンドグラスで飾られています。どこかで観たことのある有名な作品がたくさんあって美術館のようです。

1338_04.jpg

1338_05.jpg

1338_06.jpg

1338_07.jpg

見て回っていると壁にかけられている絵画の照明が付いたり消えたりしていました。観光客が絵画の下にある箱に小銭を入れているのに気が付きました。より良く鑑賞したければワンコイン照明を付けてみるのもいいですが、明るい時間帯に来ればそのままで十分です。とはいえ既に付いてたらラッキー。遠慮せず鑑賞させてもらうべし。

奥には工房があって革製品の直売所があります。手頃な値段でMade in Italyの革小物が売られていてお土産に良いです。フィレンツェのユリのマークが入った素敵なお財布などがありました。自分用に買っておけばよかったです。

1338_09.jpg

広い庭もすてきです。ここの回廊にも墓がたくさんありました。異文化と歴史を感じて興味深く楽しめました。

1338_10.jpg

1338_11.jpg

時間短縮のため併設の美術館へは行きませんでしたが、それでもかなり広くて見応えがありました。ドゥオーモより少し離れた場所ですが、ぜひ足を運んでみてください。

ブログランキングに参加中です
応援よろしくおねがいします

にほんブログ村 旅行ブログ イタリア旅行へ
にほんブログ村

テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

フィレンツェ、サン・ジョヴァンニ洗礼堂内部と本場のGROM

ランチを済ませてドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)のサン・ジョヴァンニ洗礼堂へ向かいました。ドゥオーモの前の『天国の門』がある小屋みたいな建物です。

wikipedia様より画像拝借

1337_01.jpg

入り口へ向かうとモギリのシニョールが居たのですが、道の方を指さして移動するよう促されました。入れないの???? と思っていると『Biglietteria →』と書かれた張り紙を見つけました。そして道の向かい側(ドゥオーモを背にして洗礼堂の右手)に人が数名並んでいるのが目に入りました。行ってみるとそこがチケットオフィスのようでした。

並んでみましたが、開館時間(12:15)が過ぎても開く気配がありません。ここに並んでていいのか不安になってきたので、オフィスの奥へ行き、職員にいつ開くのかと聞くと『うんくぁると』と言われました。うんくぁると???? …………あ『Un quarto(4分の1=15分)』ね! イタリア語検定の勉強で学習しました。どうやらイタリアでは日本のように15分と具体的な数値を言わず、まとまった単位で表現するのが一般的のようです。確認して安心したところで再び列に並び直して窓口が開くのを待ちました。しかしよくよく考えると『15分後』ではなく、定時の『12:15』という意味だったのかもしれません。おい。

チケットを購入して先ほどの入り口で入場。神秘的な中世のモザイク画が天井の全面に広がっています。仏教の曼荼羅みたいでおもしろいです。たったこれだけの空間ですが並んでチケットを購入する価値アリです。

1336_06.jpg

1336_03.jpg

その後、午前中に寄った聖ロレンツォ聖堂へ足を運ぶこと3度目。地球の歩き方によると図書館は13:30まで開いているようなので共通券を買って先に行き、次に「午後開く」と言われた教会へ行く予定にしました。

またミケちゃんのむき出しの壁の教会左側のチケット売り場へ。すると、教会どころかチケット売り場自体が閉まっていました。ごごーん。。。残念ながらここはご縁が無かったようで…………。イタリアの観光地はどうしても行きたい場所であれば、休み時間や開館時間が変更になっている場合でもスケジュール調節ができる朝一番に行きましょう。

せつないので入り口の庭を眺めました。やっぱりこの人達も何をする訳でもなく座っているのでしょうか。

1336_05.jpg

すてきなお庭でした。オレンジはメディチ家の象徴らしいです。外観だけでも味わえたので良しとしましょう……。

1336_04.jpg

お次はミケちゃんの眠るサンタ・クローチェ教会へ……行く途中にある、Ciao!(HIS) の特典でタダ券を貰ったGROMへ行くことにしました。

実はイタリアに来る前に旅行グッズを購入した折、たまたまGROMを見かけた(三郷だか越谷だか記憶があいまい……ホームページの店舗情報が2店だけになっているので撤退したのでしょうか??)のでそこでストラッチャテッラ(ゴロゴロした大きいチョコチップの入ったジェラート)を食べてみました。美味しかったです。

ここで本場は日本のものより美味しいのかと食べ比べることにしました。Ciaoのサービス券は2味までタダと書いてあったので、まずストラッチャテッラを注文。したらストラッチャテッラだけ山盛りになって出て来ました。えと、まだ、続きの注文があったんだけど、、、見事に伝わらずもまいっかと山盛りのストラッチャテッラを味わう。うん、日本と同じ!

こんなもんかとこの旅では日本でも味わえるGROMでしかジェラートを食べませんでした。もったいないことをしました。チェーン店ではなく地元のお店で味わうことをおすすめします。全然違います!地元のジェラートは日本のなんちゃってジェラートとはまるで別物なのですっっ!

ちょっとここでマイブーム(死語?)の話。

日本でジェラートが食べたければGROMやイータリーなど都心まで行かなければ味わえず、地方住民はふらっと寄れません。しかーし、ついに日本全国のコンビニやスーパーでお手軽に手に入るジェラートが登場! ロッテの『ジェラート・マイスター』です。

オフィシャルホームページより画像拝借

1337_02.jpg

『ジェラート・マエストロ』じゃないのかとかとツッコミが入りますが味はイタリアのジェラート。なんちゃって和製ジェラートじゃありませんっ! イタリアの賞を受賞している(?) みたいなことがホームページに書いてありますが納得の味。特にフランボワーズを食べるとぼんじょるの〜ってなります。今までハーゲンダッツで代用していたジェラートファンの方、ぜひお試しあれ。

なんかGROMの話題だったのにロッテの宣伝してみーでぃすぴあっちぇ。新宿のGROMも美味しいよ! 本場と全く同じ味だよ! てへぺろ(死語)。

ブログランキングに参加中です
応援よろしくおねがいします

にほんブログ村 旅行ブログ イタリア旅行へ
にほんブログ村

テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

フィレンツェ、初めてのバール体験

一旦、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会横の『ホテル・ウニベルソ』へメルカートで買ったリモンチェッロを置きに戻りました。フィレンツェは徒歩移動で観光できるのでラク。

お昼になったので食事をしようと思っていると、『Light Lunch』と書かれた表示の看板に日本人が大好きミュシャのイラストが描かれたお店が目に入りました。ローマでボッタクられたトラウマがありましたが、「ウチは庶民的お店ですのでどうぞ安心してお入りください」といわんばかりの入り易さオーラを醸し出している外装に、ここでいいやと入ってみることにしました。

↓ googleのストリートビュー様より画像拝借

1336_07.jpg

イタリアの外食のグレードを解説

レベル1:ファストフード店(マック、サブウェイなど)
日本とさほど変わらない?

レベル2:バール(Bar)
日本でいうところのカフェ。カウンターは立食でテーブルはコペルト(席料)が掛かります。テーブル席を使いたい時は確認を取るのがマナーのようです。カウンターは地元の人が一服していく感じ。食事をしなくてもペットボトルやパニーノをテイクアウト(テイクアウトが通じないことも多い。Porta via ポルタ・ヴィーアと言うみたい)できます。

レベル3:トラットリア(Trattoria)
日本でいうところのレストラン。とは言ってもグレードはピンキリで、予約が必要だったり料金が高めのお店と半々。

レベル4:リストランテ(Ristrante)
日本でいうところの料亭。旅行者向けのお店はそこまで厳しくないようですがフォーマルな服装で行く店のようです。基本的に予約が要りコース料理を頼むのがマナーみたいです。

お店に入る時共通のマナー
日本みたいに無言で入るのはダメ。まずお店の人に「Buon giorno (ボンジョルノ=こんにちは)」か「Buona sera(ボナセーラ=こんばんは)」と挨拶(初めて入る店でCiaoは馴れ馴れしい)。お店を出る時も「Arrivederci(アリヴェデルチ=さようなら)」と挨拶して出ます。服飾品店などで商品を勝手に取って触るのはマナー違反なのでひと言断りを入れましょう。

バールはシステムがよく分からないとか聞いたのでちょっと勇気が要りましたが初体験。

とりあえず「ぼんじょるのー!」と挨拶。
すると笑顔がステキなお姉さんが対応に来ました。

「ぼーれい まんじゃーれ くぅあるこーざ(何か食べたいんですけど)」
とたどたどしいイタリア語で意思を告げると、

お姉さんは笑顔でカウンターの商品が並んだガラスケースに案内してくれて
「Pasta(パスタ)? Zuppa(ズッパ =スープ)? Tiramisù(ティラミス)?」
とお薦め商品を紹介してくれました。

うわぁ全部おいしそう! ラビオリやファルファッラ(リボンみたいな形のマカロニ)などTVのイタリア特集で観たものが並んでいます。それにこれなら言葉の心配は要らず、ガラスケースの料理を指差して注文できます。日本語だと2文字の『これ』という単語『Questo(クエスト)』が言いずらくて『Qui(クイ=ここ)』と場所を示す単語を言ってしまっていましたが通じました。

「ぽっそ うざーれ たーぼろ?(テーブル席を使いたい)」と言うとお姉さんはステキな笑顔で「Certo!(もちろん)」と答えて窓際の席へ案内してくれました。ちなみにイタリア語駆け出しのこの旅では、日本人のニガテな活用形だの定冠詞だの全く無視して意思を伝えていましたが通じました。

ペンネ・アッラビアータとミネストローネ、デザートにティラミスを頼んで母とシェア。やっぱり量が多く、隣の席の人はこの山盛りのペンネを一人で食べていてまたすごいなと思いました。

料理は全部おいしかったです。特にティラミスは最高でした。正直ティラミスはそこまでおいしいと思ったことはありませんでしたが本場は違います。アルコールの強いしっとりしたスポンジと濃厚なクリームの生地、そして苦いココアが口の中でトロっと溶け合うのです! この日以来すっかりティラミス贔屓になってしまいました。

笑顔のステキなお姉さんが料理はどうかと聞いてきたので「ぼにっしも!(超サイコー!)」と答えました。食後にカプチーノはどうかと聞いてきたので頼むと、ラテアートされて出て来ました。「かりーの!(カワイイ!)」と伝える。これもぼーのでした。

1336_02.jpg

カウンター席には入れ替わり立ち代わり地元っ子がやってきて、店員さんとおしゃべりをしながらクイっと一服していました。わぁTVで観た通り。ゼッフィレッリの『永遠のマリア・カラス』で主人公のラリー(ジェレミー・アイアンズ)がカフェに入って立ち飲みで一服して小銭をカウンターに置いて出て行くシーンがあり、ラリーは著名人なのでエラそうなのかと勘違いしていましたがこのバール文化だったんですね。きちんとした身なりの老夫婦がテーブル席に居り、街角のバールでもおしゃれして食事に来ていて、なんかすてきだなぁと思いました。

そろそろ出るかと「イル・コント・ペル・ファヴォーレ!(←これ得意)」と言ってお勘定を払うと、こんなに美味しくお腹いっぱい食べて二人で20ユーロちょっとでした。安! ほんとムカつくわあのローマのレストラン。

最後に「ありゔぇでるちー」と挨拶。お姉さんは笑顔で送ってくれました。いい店だったぁ。イタリアらしい食事を満喫できて満足満足。

バールといっても日本のカフェに近い感じのお店でした。そして海外で笑顔で接客されるとは思ってもいませんでした。フィレンツェは愛想が良い店員さんが多いです。おいしいし安いしサービスいいし、フィレンツェ最高! フィレンツェ好きだぁッ!

とても雰囲気の良いお店です。お気に入り。

Caffettiera Moka Arra
住所:Via dei Banchi, 14R, Firenze


大きな地図で見る

隣はこのお店と日本人夫婦が共同経営しているらしいラーメン屋でした。次の一人旅ではこのバールとラーメンをローテーションで通うことになるのであります。

ブログランキングに参加中です
応援よろしくおねがいします

にほんブログ村 旅行ブログ イタリア旅行へ
にほんブログ村

テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

フィレンツェ、ドゥオーモ内部とメディチ家礼拝堂

朝一番でヴェッキオ宮殿を観光した後は、既に何度も通り過ぎている『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』ことドゥオーモへ。

街は観光客でいっぱいになっていました。道を歩いていると、親子連れのシニョールが突然笑顔で手を振ってすれ違ってきました。驚いて反射的に手を振りましたが、ダレ!? …………もしかして昨日のレストランの人かしら?? だとしたら顔を覚えていてくれて、友達でもないのにフレンドリーに手を振ってくれるとは、さすがイタリアーノ。

入り口は列ができていましたがすぐに入れました。装飾が見事な外観とは打って変わって内部は地味、いやシックな感じでした。クーポラにはヴァザーリの天井画が描かれていて、みんなそれを眺めて写真を撮っていました。……いつかきっと分かり合える!

1335_01.jpg

バチカンで懲りたのでいつも列ができているという塔には昇らずにクリプタ(地下聖堂)へ行ってみました。TVでイタリアの都市は地盤沈下で沈んだ古代建築の上に街ができていると聞いて興味がありました。

↓ 撮影禁止なのでwikipedia様より画像拝借。

1335_05.jpg

この写真のエントランスがほとんどの全貌でした……わざわざ入場料を払わなくても入り口から覗けば十分だと思います。地下にミュージアムショップがあるのでポストカードなどが欲しい方はこちらへ。

次に朝ドゥオーモと間違えて行ったサン・ロレンツォ聖堂へ再び行きました。チケット売り場の愛想の良いシニョールに教会と図書館の共通券が欲しいと告げると、教会は午後空いていると言われました。じゃあまた来ますと言って外に出ました。

そして付近のメルカート(露店)をぶらぶら。テレビでイタリア語で特集をしていた『リモンチェッロ』が売っていたので買いました。メルカートは賑やかで、買い物をしなくても見ているだけで楽しめます。ただボッタクリに捕まらないように注意。

1335_03.jpg

メルカートをぐるっと回るとメディチ家礼拝堂がありました。ミケランジェロの設計の『新聖具室』があるところです。今回の旅は自分のシュミは封印していましたが、ついでなので寄ってみることにしました。
wikipedia様より画像を拝借。

1335_04.jpg

入り口が狭いため行列ができていてけっこう並びました。料金表示にサンタンジェロ城と同じ安い料金が表示してあったので、辞書を出して調べたらどうやら子供料金のようでした。辞書を出したのはこれ1回きりだったので必要ないかも、、、でももしもの時にと手放せません。

写真撮影禁止なので画像が無くて残念ですが、内部は外観から想像できない広さで、メディチ家ゆかりの品々が展示されていたり、大理石張りの豪華な礼拝堂があったりとメディチ家の栄華を伝えており、かなり見応えがあります。来てよかったです。

いよいよ『新聖具室』へ。ミケランジェロ中期の傑作メディチ家の墓があります。

ヌムール公ジュリアーノ・ディ・メディチの墓。wikipedia様より画像拝借↓

1335_07.jpg

ウルビーノ公ロレンツォ・ディ・メディチの墓。wikipedia様より画像拝借↓

1335_06.jpg

MCL48(Michelangelo Quarant'otto)だと神7であろうお二方ですが、いずれもご本人様の容姿とは無関係に制作したそうです。ミケランジェロの超有名作品ですが、、、目の前のそれらは、美しすぎて何も云うことが見当たりませんでした。

その華やかな2つの巨大墓碑の影でひっそりと鎮座するロレンツォ・イル・マニフィコ(豪華王ロレンツォ・ディ・メディチ。ウルビーノ公と混同しないためイル・マニフィコと呼びます)の墓には、ミケランジェロの聖母像と弟子の彫った聖人像がぽつんと置かれていました。

写真を見てなんともやる気の無い聖母子像だと思っていたのですが……本物は素晴らしいです。
wikipedia様より画像拝借

1335_08.jpg

ヴェッキオ宮の『勝利』と同じ、空っぽの目。何の表情も無く、乳を吸う我が子の顔にすら目をやらず、遠くを眺めて思案に暮れています。若きミケランジェロの出世作『ピエタ』の夢見る少女のような聖母とは別人で、ただ辛い現実に耐えるだけの難民キャンプに身を置く母子のようです。弟子の彫った『悲嘆にくれてますなう』なおあつらえ向きの表情の聖人にはさまれ、その様子はなんとも不釣り合いで滑稽ですらあります。

無論、華やかな2つの墓碑には人が集まり多くの注目を集めていますが、この『豪華王』ロレンツォの墓は気付きもされていないようでした。ミケランジェロにとって特に面識も無いメディチ家の二人ではなく、自分を芸術家として育ててくれた恩人の墓がこれです。そのコントラストがよりいっそうこの空間の悲劇性を感じさせました。

解説をしますと、この礼拝堂は元々はレオ10世の命によりサン・ロレンツォ聖堂のファサードを設計したことから始まりました。レオ10世はミケランジェロが嫌いだったのか、メディチ家と仲の悪いローヴェレ家のユリウス2世の仕事をさせるのが嫌だったのか、ミケランジェロをローマから遠ざけてフィレンツェでメディチ家のための仕事を与えます。しかし嫌がらせなのか何なのかファサードの着工を中止して、メディチ家礼拝堂の新聖具室の設計を任せました。

レオ10世の死後クレメンス7世が即位するとローマ略奪が勃発。その混乱に乗じてフィレンツェはメディチ家を追放し共和制を一時的に回復します。メディチ家の仕事をしていながらミケランジェロも共和国軍側に付きサンミニアートの丘に要塞を設計しますが、共和国軍は破れてメディチ家は政権復帰を果たします(この間ミケランジェロはこの礼拝堂の隠し部屋に籠っていたらしい)。クレメンス7世はレオ10世とは違ってミケランジェロに気をかけていて、新聖具室の仕事の再開をさせることで恩赦を与えました。生き逃れてこのフィレンツェでメディチ家の仕事をするということがどんなに苦しいことか、この辺りから急激に作風が暗くなることから慮れます。結局は未完成のままローマへ呼び戻され、サン・ロレンツォ聖堂のファサードも着手されることはありませんでした。

この聖母はミケランジェロの苦悩を淡々と語っており、その力の無い目を見ると涙が出そうになりました。確かに前期の作品の方が写真映えがして華やかですが、実物は後期のものの方が胸に迫るものがあります。古典絵画は技法を駆使した工芸作品であり、自由奔放なアートではないと思いますが、後期のミケランジェロの作品には魂があります。もしかしたらミケランジェロが最初のアーティストなのではないのでしょうか。

サン・ロレンツォ聖堂のむき出しの壁や、この3体の彫像が載っけられただけのロレンツォの墓。後世の人が完成させようとすればできたものですが、その姿を今日までずっと残して来たことにフィレンツェの歴史を感じました。「最後の審判の腰布を補修の時に落とさなかったのはそれ自体に歴史があるから」ということの意味を理解していませんでしたが、この場で思い知らされました。ヴァザーリが保管したレオナルドの絵を表に出さずにそのままにしているのも同じことであり、イタリア人の歴史に対する意識の高さを肌で感じました。

ブログランキングに参加中です
応援よろしくおねがいします

にほんブログ村 旅行ブログ イタリア旅行へ
にほんブログ村

テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

フィレンツェ、ヴェッキオ宮殿内部

ヴェッキオ宮、それはミケランジェロ伝のメインイベントの一つ、500人大広間でレオナルドとの壁画対決が行われた場所です。レオナルドが壁画に用いた新技法が失敗したため計画が頓挫したそうで、現在はヴァザーリの絵画が壁面を覆っています。

ヴェッキオ宮は撮影禁止なので以下ホームページより画像拝借。

1334_04.jpg

イタリアに旅立つ時分、その500人大広間で歴史的発見がされたというニュースが入りました。ヴァザーリが自分の絵画をレオナルドの壁画との間に空間をつくり、元の壁画を保存しておいたことが分かったそうです。もしかしたらヴァザーリの絵が外されてしまう!? これは今のうちに見ておかないとと思い、ヴェッキオ宮の内部に入ることにしました。

入り口は500人大広間で、扉の隙間からもう歴史的な舞台が覗いていて興奮しました。ただ内部へ入ると例のヴァザーリの絵は研究のためか半分シートに覆われて非公開になっていました。残念。有名なヴァザーリによるコジモ1世の天井画は、現代人の感覚だといささか仰々しくて若干気恥ずかしさを覚えました。ヴァザーリの絵って、なんかスゴイんだろうなとは思うのですが、、、でも、こういう、ようわからんと思う絵って、その良さが分かった時に大ハマリするものなので、いつかきっと分かり合える!

1334_01.jpg

左右の壁側には彫刻が並んでいて、その一つにミケランジェロの『勝利(Genio della Vittoria)』が置いてあります。知ってて行かないとまず気付きません。あった、コレか。ふーん…………おっといけないいけない、ヴァチカン美術館のスピード観覧で時短するクセがついてしまっていました。わざわざこれを見にイタリアまで来たのだからじっくり『対話』をしなくては。

↓ あまりアングルが美しくない……と勝手に画像拝借しておきながらケチつけてすみません。

1334_02.jpg

軽く作品の解説。ミケランジェロは前期はルネサンス(写実的)、後期はマニエリスム(観念的)という美術様式をまたがった作風を残しました。この作品(1534年完)がマニエリスムの始まりらしいです。フィレンツェの共和制が崩壊した後に完成され、元々はユリウス2世の墓碑(モーセ像など)を飾る一部だったそうですが、計画が縮小されたため使用されず、最終的にヴァザーリがコジモ1世に渡すことにしたとかなんとか。足蹴にされている男性はミケランジェロ自身だという説があります。

ミケランジェロの中で好きな作品のひとつなのだけれども、目の前にあるその実物からは自己主張を感じず、周囲の有象無象の彫刻群に埋もれてしまっている感じでした。瞳の無いただ体格が美しいだけの若者からは『勝利』という華々しさは感じず、反対に薄汚く身を屈めた男には内省的な物言わぬ表情があります。この像の主人公は『勝利』ではなく『敗北』なのではないでしょうか。まるで自らが制作したフィレンツェ共和制のシンボルの、巨人ゴリアテに挑まんとする少年ダヴィデのパロディのようです。

それがメディチ家政権復帰の『勝利』のシンボルとしてこの場に置かれることになるとは、当時のミケランジェロを想うと感傷的な気持ちになります。しかし像に込めた皮肉が結果としてこの場でその歴史(勝者に屈服する敗者の存在)を主張しており、ある意味彼の『勝利』になっているのかもしれません。ヴァザーリはそこまで計算していたのかしら、深読みしすぎ?

ミケちゃんとのデートを楽しんだ後はヴェッキオ宮内部の観光。朝一番のヴェッキオ宮はあまり人がおらず、職員たちは居眠りしながら器用に監視をしていて写真を撮る隙を与えてくれませんでした。無法地帯だったローマに反しフィレンツェはけっこう厳しくて残念。

イタリア語の勉強の甲斐があり、ここはコジモの部屋か、とキャプションのタイトルが読めて楽しかったです。キクタンで『Sala=かなり広めの部屋』という意味が良くわからなかったのですが実際のSalaを体感して納得できました。日本でいうところのリビングルームって感じでしょうか。どの部屋もかなり広めの部屋でしたが。

そして各々のかなり広めの部屋は人、人、人、人だらけの壁画。しかも裸体ばっかり。どの部屋に行ってもこんなに人に囲まれてイタリア人は疲れないのでしょうか。それらが描かれたのはミケランジェロの時代の後か先か分かりませんが、彼が礼拝堂にセンセーショナルな絵を臆すること無く描くのはこのフィレンツェの文化で育ってきたからなんだろうなと思いました。

1334_05.jpg

草花の装飾がされた廊下や、金ぴかの礼拝堂、地図の間など、ルネサンスの栄華を想わせる数々の部屋は見応えがありました。

1334_03.jpg

1334_06.jpg

1334_07.jpg

一通り順路を見終えたら、出口付近のホールで記者会見が行われていました。邪魔にならないようにさっさと去りましたが、歴史が動いている瞬間を目撃できて得した気分。ちなみに『ヴァザーリはヴァザーリ』だそうで、絵を外すなんて暴挙はしないようです。

ヴェッキオ宮はフィレンツェの文化や歴史を感じることの出来る場所です。ぜひ外目だけでなく内部にも足を運んでください。

ブログランキングに参加中です
応援よろしくおねがいします

にほんブログ村 旅行ブログ イタリア旅行へ
にほんブログ村

テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

プロフィール

ミケ美

Author:ミケ美

ブログランキング

ブログランキングに参加中。応援よろしくおねがいします。

にほんブログ村 旅行ブログ イタリア旅行へ
にほんブログ村
カテゴリ
記事検索
更新日 (2012'5~)
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
最新コメント
CONTACT
お気に入りリンク
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。